これから家庭菜園を始めようと思っているけど自分に適した栽培方法がわからなくて迷っていませんか?
この記事を読むと自分に適した栽培方法を選び出すことができます。
結論として農業形態の種類がどれだけあっても自然由来の資材を使用する農業か化学合成物質に由来する資材を使用する農業かに分類されます。
その2つの農業を代表する有機農業(オーガニック)と工業型農業(慣行農業)の利点と欠点を知ることで全体的な農業生産の仕組みをイメージすることができます。
あなたにとって最適な家庭菜園の農業形態を見つけ出せるように解説しますね。
オーガニック(有機農業)と工業型農業(慣行農業)は二大源流
[オーガニック(有機農業)の主要資材である炭素の原料は植物です]
出典 たんじゅん 炭素循環農法|実践1 写らないんです(炭素循環農法の作物はカメラを騙す?)
[工業型農業は主要資材である化学合成農薬を散布します]
有機農業(オーガニック)野菜は家庭で栽培する時代です。
農業の二大源流である有機農業と工業型農業(慣行農業)はどちらも家庭菜園でおこなうことができます。
これら2つの農業を源流としてすべての農業形態が存在しているのですよ。
この記事を読むと有機農業と工業型農業それぞれの栽培における利点と欠点を理解できます。
家庭菜園を成功させるには自分に最適な栽培方法を採用する必要がありますよね。
私は有機JAS有機農産物生産行程管理の資格を持っており化学合成物質を一切使用しない100%オーガニック野菜を家庭菜園で栽培しています。
自分にとって最適な農業の在り方を知りそれに取り組むことで農産物の生産を成功に導くことができるでしょう。
あなたにとって最適な家庭菜園の農業形態を見つけ出せるようにガイダンスしていきますね。
有機農業(オーガニック)の目的と生産技術および主要資材
[有機農業の母と呼ばれるレディ・イブ・バルフォアはソイル・アソシエーションとIFORMの創立メンバーです]
出典 ソイル・アソシエーション|レディ・イブ・バルフォア
有機農業の目的は自然環境を健全にすること、そして多様な生物を健(すこ)やかにすることでありその行動は配慮に満ちています。
レディ・イブ・バルフォアをはじめとする多くの先駆者たちによって提唱されました。
有機農業の技術は農地の自然循環機能を高めることにあり農産物の生産力を200倍にまで増加させることが可能です。
参照(動画) 国連広報センター|ゼロ予算自然農法(ZBNF):インドで具体化する農業革命
有機農業(オーガニック)の主要資材
[有機農業の最も重要な炭素資材とは落葉や樹木の枝、そして笹やすすきなどの草花です。炭素資材は地球が無償で提供してくれています]
有機農業(オーガニック)で必ず購入しなくてはいけないのは有機種子(オーガニック種子)です。
土壌環境を整えるトンネル用透明フィルムやマルチングシートといった被覆(ひふく)資材やインゲン豆やキュウリなどを立体栽培するための支柱資材も購入する必要があります。
農地に畝(うね)作りや除草作業のために鍬(くわ)やスコップなどの道具も必要ですが土壌環境が改善されると耕(たがや)す必要はないので耕運機は必要ありません。
さらに有機農業では人参の発芽期などの時期以外には農作物に給水する必要はないので栽培によって水道料金の出費が増えることもないのです。
その中でも有機農業で一番必要になるのは土壌環境を改善する炭素資材でありその原料は植物です。
炭素資材とは落葉や木の枝、草花や笹やすすきなどの草花なので周辺地域の身近な自然や山林に生息しています。許可を取ることでどなたでも無料で入手することもできますよね。
有機農業で生産した動物性堆肥(家畜動物の排泄物を原料にした肥料)も使うことはできますが土壌を腐敗させ虫や雑草を大量に発生させる可能性も高いので主要資材としては推奨(すいしょう)されていません。
工業型農業(慣行栽培)の目的と生産技術および主要資材
[工業型農業は化学者によって開発されました。産業革命から20世紀を象徴する農業です]
工業型農業(慣行栽培)の目的は農作物の生産を人為的にコントールすることであり経済の発展を優先するために化学によって誕生しました。
工業型農業の技術は化石燃料と化学合成物質による肥料・農薬・除草剤を使用することであり生産工程を簡略化させて短期的に多くの農作物を収穫することが可能です。
ホームセンターで販売されている農業資材は化学合成物質によって製造されていることが多く有機農業で使用可能であるかを見分けるには経験と知識が必要です。
そのためオーガニック野菜を栽培しているつもりでも知らないうちに化学合成物質由来の資材を使用してしまい農地と野菜からオーガニック特有の性質を失わせてしまい結果的に工業型農業をおこなっているケースもあるのですよ。
工業型農業(慣行栽培)の主要資材
[BENZOL(ベンゼン)は劇物指定農薬クロルピクリンの合成原料です]
工業型農業の主要資材は化学合成農薬によって製造した農薬、肥料、除草剤であり栽培をおこなうごとに繰り返し使用しますが化学合成物質によって土壌環境の健全性は失われてしまいます。
たとえば農薬には使用方法が定められていますが農地に残留する農薬のこと、さらには土壌中で複数の化学合成農薬が混ざり合うカクテル効果(農薬の複合影響)についても表示されていません。
野菜は土壌中の成分を根から吸い上げるので化学合成農薬および除草剤の使用には注意が必要です。
化学物質によって農地は痩(や)せていきます。土壌は固くなり作物が育たなくなるのです。
農地の健全性を一時的に回復させるために動物性堆肥(家畜動物の排泄物による肥料)や植物性堆肥(米ぬかや油粕を含む植物を原料とした肥料)などの土壌改良資材も必要になるでしょう。
定期的に土壌改良をおこなう必要があるので農地の面積に応じて耕運機の購入も視野に入れたほうがよいでしょう。
工業型農業(慣行農業)は持続可能な農業ではありません。
資材を投入するということは失った農地の健全性を補(おぎな)うという意味であるため生産活動を続ける限り土壌改良も行い続ける必要があるのです。
そのため工業型農業は長期的に資金と労力を必要とする農業システムだと言えるでしょう。
[化学合成農薬の成分は混ざり合うことで地球に新たな影響を及(およ)ぼします]
出典 ソイル アソシエーション(英国土壌協会)|農薬のカクテル効果
オーガニック(有機農業) を家庭菜園でおこなう4つの利点
オーガニック(有機農業)を家庭菜園で生産することで美味しくて健全な野菜を命の糧(かて)にすることができます。
いまの日本の農業生産力では国民に行き渡るだけの十分な有機野菜を供給することはできませんが一人ひとりにはそれを実現する力があります。
あなたがオーガニック家庭菜園をおこなうことで、あなたと大切な人の健(すこ)やかな食生活を実現させるでしょう。
それが持続可能な農業であるオーガニック(有機農業)の本質であり、あなたが自宅の庭で有機野菜を生産して食料とする行動は世界中の人をも救う活動になるのです。
十分な炭素資材があれば技術や経験、そして多くの費用がなくても栽培面積に応じて十分な有機野菜(オーガニック野菜)を生産することができるのですよ。
有機農業はとてもシンプルな農業形態なのです。
大切な人に求められる特別な菜園家になれる
[家庭菜園でオーガニック野菜(有機野菜)を生産することはあなたと大切な人を健(すこ)やかにそして幸せにします]
高品質で健全性の高い有機野菜を安く手に入れる方法は家庭菜園で栽培することです。
新鮮で美味しい有機野菜でキッチンを彩(いろど)りましょう。
それを叶(かな)えるのが自宅の庭であり、庭をオーガニック野菜を生産する特別な菜園に変えるのはあなたです。
4畳半(江戸間261cm×261cm)の庭があれば2品目の野菜を育てることができますよ。
インゲン豆や人参、牛蒡(ごぼう)など初めてでも簡単に栽培できる野菜を選ぶことが菜園家への近道です。
食料はわたしたちの命を明日につなぐ大切なものであり毎日消費するものであるからこそ自分と大切な人のために食材は健全なオーガニック野菜を選びたいですよね。
オーガニック家庭菜園はあなたを大切な人に求められる特別な菜園家へと導きます。
オーガニック野菜は家庭菜園で生産する時代
有機農業の先駆者はひとりではありません。その農業形態も流派のようにいくつも存在します。
『炭素循環農法』の提唱者である林幸美は有機農業の生産システムの中枢とも言える土壌の生態系を解き明かすことにより普及活動をおこなっています。
それはわたしたちにとって特別なギフトだと言えるでしょう。
何故ならすべての国民が有機野菜を手に入れる唯一の方法は自分で栽培することだからです。
日本の農業では有機野菜の生産量が少なく多くの人に供給することはできません。
そんな時代は2050年まで続く可能性もあるのです。
その理由は日本政府が2022年5月2日に公布した『みどりの食料システム戦略』にあります。
その法律では有機農業面積を100ha(1ha=100m×100m)に拡大することを発表していますが目標の達成は2050年になるいう見通しを発表しているのです。
[炭素循環農法を普及活動をおこなう提唱者の林幸美]
出典 炭素循環農法講演交流会 林幸美氏 平成26年4月20日 沖縄1/3
提唱者の林幸美は「実は炭素循環農法という農法は存在しない。自然が生物を生かしている仕組みを解説するためにあえて名付けた仮の名前である」と伝えています(26:53)
栽培には高額な費用を必要としない。
[オーガニック野菜は家庭菜園によって低予算で生産する時代です]
有機農業において一番必要に必要な資材は炭素資材です。
炭素資材の原料は植物そのものです。
それは落葉であり樹木の枝であり、笹やすすきなどの草花なので無償で入手できますよね。
オーガニック(有機農業)の生産システムでは高額な資金は必要としないのです。
始めて栽培をおこなうときに必要な資材費は農地面積が4畳半(江戸間261cm×261cm)なら100,00円もかからないでしょう。
家庭菜園で有機農業をおこなうときに必要な資材を紹介しますね。
- 有機種子(オーガニック種子)2品目[800円]
- 支柱資材(園芸支柱 径16mm×長さ240cm×25本の園芸支柱)[5000円]
- 被覆資材(幅95mの透明マルチングシート)[900円]
- マルチ押さえ(100個)[900円]
- 剣先スコップ[1200円]
- 炭素資材(周辺地域や山林で入手できる落葉・枝・草花)[無料]
一度購入した農業資材は大切に扱うことで繰り返して使用できます。
使用しない野菜の種子は乾燥状態を維持して冷蔵庫で保管しましょう。種子寿命は短命(1年-2年)から長命(3年-4年)まで品目によって特性があります。
地球と世界中のすべての人を守るための活動になる有機農業はSGDsの達成を加速させます
[オーガニック(有機農業)は国際連合が主導する持続可能な開発目標(SGDs)の達成を加速させます]
出典 国際連合広報センター|SDGsポスター出典 国連広報センター(UNIC Tokyo)|光と音で「持続可能な開発目標:SDGs (グローバル・ゴールズ)」を映し出す@国連本部
オーガニック(有機農業)は持続可能な農業であり生産活動をおこなうことは地球温暖化を防止して自然環境を汚染から救うことを意味しており、SDGs(持続可能な開発目標)を加速させることになるのですよ。
あなたが自宅の庭でオーガニック野菜(有機野菜)を生産して食料にするという行動は地球と世界中のすべての人を守ることになるのです。
日本政府もSDGsを推進するために2022年5月2日に『みどりの食料システム戦略』を公布し有機農業の普及活動と生産拡大を主導しています。
[日本政府は2022年5月2日から有機農業の普及活動と生産拡大を主導します]
出典 農林水産省|みどりの食料システム戦略について 有機農業分野
有機農業(オーガニック) を家庭菜園でおこなう4つの欠点
有機農業(オーガニック)の欠点は家庭菜園を開始した初期段階から3年間の期間に集中して労力を必要とすることです。
その理由は大量に炭素資材が必要だからです。
炭素資材の原料は落葉や木の枝、草場や笹など自然の中で無料で入手できますが自力で集めなくてはなりません。
炭素資材が不足すると農地に雑草が蔓延(はびこ)り農作物は虫によって食害されてしまいます。
有機農業を成功させる最も重要なポイントは技術や経験ではなく十分な炭素資材を確保することだと言えるでしょう。
農地の土壌環境を整える準備が必要
[炭素循環農業の公式サイト]
出典 炭素循環による有機農法 Q&A|9. 土作り(環境整備)?(ダイエット)
有機農業では農作物の生育を促進させるのは土壌に生息する発酵型微生物です。
オーガニック菜園家の仕事は農地の土壌生態系を農作物の生産に適した状態にすることなのですよ。
発酵型微生物が十分に増えると農地から雑草も虫もいなくなり野菜はおいしくなります。
土地の利用履歴がない土壌環境なら3年間を目標にオーガニック農地を作っていきましょう。
すでに工業型農業をおこなっていて土壌中に残留農薬がある場合はさらに時間が必要になります。
化学物質による汚染の状況によっては有機農業には適さない土壌もあるので栽培をおこなう前に土壌診断も視野に入れておくこともおすすめしますよ。
わたしも土壌診断を利用したことがある「ネクスト環境コンサルタント株式会社」を紹介します。
参照 土壌分析.com – 土壌分析、検査、試験、測定の専門サイト
大量の炭素資材を自力で集める必要がある
[炭素資材のウッドチップで被われたオーガニック農地と植物]
有機農業の最も重要な資材である炭素とは辱物のことであり木の葉や樹木の枝や草花です。
自然の中に入るといくらでも無料で入手できますよね。
費用はかかりませんが自力で集めなくてはいけないので労力を必要とします。
炭素循環農業を成功させている人の多くはウッドチッパーを利用して樹木や竹を大量に粉砕して炭素資材を確保しています。
炭素循環農法の方法で農地を作る場合は1㎡に乾物量で30kgの炭素資材を3年間投入し続ける必要があります。
有機農業を成功させる最も重要なポイントは必要量の炭素資材を確保することでしょう。
炭素資材の原料は地球が育んでくれています。無料で入手する方法はいくつもありますよね。
炭素資材を販売しているお店もあるので参考にしてくださいね。
参照 自然由来の炭素資材であるウッドチップの販売店|ウッドチップ専門店 ichise
土壌環境が整っていないと除草作業と害虫対策に追われる
[オーガニック農地に炭素資材が不足するとC/N比が低下して野草と虫が生息してしまう]
有機農業において農作物を生産するという機能を十分に果たすかどうかは土壌生態系によって決まります。
土壌に発酵型の微生物が十分に生息し活発化しているならあなたは最高の菜園家であり美味しくて健全なオーガニック野菜をこれからもずっと収穫し続けるでしょう。
有機農業を始めたばかりの初期段階なら土壌に発酵型微生物は生育していないかもしれません。
土壌中に発酵型微生物が十分に生育していないと有機農業の生産システムは機能しないでしょう。
もしそのような状況なら雑草が蔓延(はびこ)り農作物は生育せず虫に食べられてしまいます。
雑草は炭素資材として利用できますが除草作業を繰り返すだけで有機野菜を収穫できないのならオーガニック家庭菜園の目的は達成できませんよね。
その問題を解消するためには農地の治水対策をおこない畝(うね)をマルチングシートで被(おお)いましょう。
なぜなら発酵型微生物も人と同じように水の中では呼吸はできずに窒息(ちっそく)してしまうのです。
そして発酵型微生物の食料である十分な炭素資材を畝に投入して活性化させて増やしましょう。
それが達成されるまでは除草作業と害虫対策に追われることになるのです。
C/N(炭素率:炭素量と窒素量の比率)が40以下ならバクテリア(細菌類)が活発化し40以上では発酵(はっこう)食品の生産に用いられる有用微生物である糸状菌(菌類)が活発化します。
高C/N比なら窒素飢餓(ちっそきが)は起きませんが低C/N比である40以下では窒素飢餓になり植物は土壌中の窒素を求めて競い合います。
家庭菜園を成功させる最重要ポイントは炭素資材を確保することだと言えるでしょう。
参照 たんじゅん 炭素循環農法|Q&A1 13. 炭素率 C/N比?(食い貯めは)
工業型農業(慣行農業) を家庭菜園でおこなう2つの利点
ホームセンターで販売されている農地に投入する資材の多くは工業型農業(慣行農業)で使用するための資材です。
『有機農業用資材』または『オーガニック』という外装表示がなければ化学合成物質に由来する原材料を含んでいる可能性が高いでしょう。
化学力によって農業をおこなう利点は生産工程の簡略化にありますので紹介しますね。
化学合成物質によって生産をコントロールできる。
[工業型農業は化学の強制力によって農作物の成長をコントロールします]
化学合成肥料を農地に投入するだけで強制的に農作物を肥大化させることができます。
そして農地に化学合成農薬を振りかけるだけで農作物に寄り付く虫を駆除することもできるのですよ。
用途に応じて様々な化学合成物質を農地に投入することで農作物を生産しています。
生産工程を簡略化させることが工業型農業(慣行農業)の大きな目的なひとつなのですよ。
人工的に新たな農作物を誕生させる
[化学は遺伝子を操作することで人工的に新たな農作物を誕生させます]
工業型農業の化学技術は発展し続けています。
農作物の遺伝子を操作し人工的に新たな作物を生み出せるのは化学の強制力だからこそでしょう。
遺伝子組み換え農作物は生物の遺伝子を操作することで害虫やウイルス、そして除草剤に強い作物を人工的に誕生させます。
ゲノム編集農作物は指定した味や形になるように人工的に遺伝子の突然変異を起こして新たな作物を生み出しているのですよ。
工業型農業(慣行農業) を家庭菜園でおこなう2つの欠点
工業型農業(慣行農業)は持続可能な生産システムではないので農作物を生産するのと同時に農地の健全性を失(うしな)わせてしまいます。
化学合成肥料はおよび農薬は農地に投入するだけで強制的に農作物を肥大化させて害虫や病気を防除しますが土壌環境を汚染します。
失った土壌環境を一時的に修復(しゅうふく)しながら生産活動をおこなうことになるので継続するほど多くの費用を必要とするでしょう。
高額な費用が必要
[工業型農業は高額な運営資金を必要とします]
工業型農業をおこなうには化学合成肥料・農薬・除草剤を繰り返し農地に投入し続けることが不可欠ですが化合成物質は農地を劣化させるため毎年その使用量は増えていくことになります。
たとえばバングラデシュでは化学合成肥料の使用量は1970年代の28万トンから1990年には204万トンに増えています。
農地への化学合成物質の投入量は約7倍になっていますが生産量は1.5倍しか増えていません。
化学合成資材と土壌改良を繰り返すためには継続的に資材を購入する必要があります。
さらに耕運機も必要になるため高額な出費が予想されますよね。
野菜の購入金額よりも自給する費用のほうが高額になるようではいけません。
何故なら費用が高額ならば家庭で農作物を生産し続けることは困難だからです。
それを証明するように開発途上国を中心に飢餓は増え続けています。
工業型農業(慣行農業)が世界人口を養うことはできないことは明らかであり家庭菜園でも持続していくことは難しいと言えるでしょう。
持続不可能であること
[化学工業は化学合肥料を製造することで地球温暖化の原因である二酸化炭素を排出し続ける。]
工業型農業は20世紀を象徴する農業形態であり世界経済を成長させてきました。
そのため近代農業や慣行農業とも呼ばれていますが地球温暖化を加速させて地球と人を含む多様な生物の健全性を低下させています。
その理由は短期間爆発的な発的に食料を生み出すのと同時に地球や人を含む生態系の健全性も失わせるという諸刃の剣(もろはのけん)という性質を持つ食料生産の仕組みにあるのです。
工業型農業は1920年頃に誕生してから多くの食料を生産してきましたが地球温暖化の原因である化石燃料(天然ガス・石油・石炭)に依存していますよね。
主要資材である化学合成肥料の原料はアンモニアですが製造するためには天然ガスが必要であり、さらに大型の農業用機械や生産施設も燃料は石油なのです。
地球はもう環境汚染を伴(ともなう)う生産と消費、そして食品ロスによる廃棄というサイクルに耐えられる状態ではありません。
地球の持続可能性を低下させる活動は農業の形態を含め様々な分野でこれから制限されていくことになるでしょう。
[農薬の影響を受けるミツバチ。工業型農業は生態系を犠牲にします]
まとめ
あなたにとってどのような農業の形態が最適なのかを見極めることが家庭菜園を成功させるための大切なポイントです。
もしあなたがオーガニック(有機農業)を選ぶのなら地球と世界中の人々を救うことになるでしょう。
なぜならオーガニックは持続可能な農業でありSDGsを加速させるための最も重要なアクションだからです。
[オーガニック種子(有機種子)について]では家庭菜園で有機野菜を生産するためのオーガニック種子(有機種子)について詳しく解説していますのでぜひごらんください。
これからもオーガニックについてのスペシャリティな情報を紹介していきます。
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