初めて有機種子(オーガニックシード)を購入するときはどうやって見分けるのかわからないですよね?
この記事を読むと有機農業(オーガニック)をおこなうために必要な有機種子を簡単に見つけられるようになりますよ。
さらに種子の容器に記載されている情報を理解できるようになるので自分にとって適切な種子を選択できるようになるでしょう。
わたしは有機JAS有機農産物生産行程管理の資格を持っており有機種子を使用して有機JAS認証農地や家庭菜園で有機農産物の栽培をおこなっております。
あなたが素晴らしい菜園ライフを送れるようにサポートいたします。
有機種子をパッケージで見分ける方法
[有機種子は『有機種子』または『オーガニック』と表示されています]
販売されている多くの種子の中から有機種子を種子容器の表示で見分ける方法を解説しますね。
結論を言うと種子の容器に『有機種子』または『Organic Seeds (オーガニック シード)』と記載されていたらその種子は有機種子です。
その理由は有機種子と表示することを認められているのは有機種子だけだからです。
これは世界共通のルールでもあり日本政府も有機JAS制度という法律で定めているのですよ。
詳しく解説しますと有機種子を生産できるのは有機農業だけなのです。
有機農業とは健全な農産物を生産する栽培工程であり、有機農産物の公正な取引を守るために世界共通の規則が制定されているのですよ。
『有機農業(オーガニック)』と表示できるのは有機農業によって生産したものだけであるということは有機農業における世界共通のガイドライン『コーデックス有機ガイドライン』によって定められています。
有機種子の種子容器に記載されている情報を解説
[グリーンフィールドプロジェクトの有機種子]
種子容器の表面に『有機種子』『ORGANIC SEEDS』と記載されていますね。
この表示が有機種子であることを証明しています。
からし菜は虫がつきにくいので初心者にとって栽培が難しい葉野菜の中でもおすすめできる品目ですよ。こちらの種子の通常価格は345円です。
裏面の概要欄には「種子の原産地がオランダであること」そして「有機種子の内容量は0.8g(約500粒)」であることが記載されていますね。
家庭菜園の規模(きぼ)であれば一年間で葉野菜(からし菜)の種子量500粒は余(あま)るで数年に分けて使用することになるでしょう。
種子を使い切る前に自家採種の方法を覚えれば種子も自給できるようになりますよね。
種子を購入しなくても野菜を生産できるようになるのです。
この種子容器に記載されている重要な情報は「有効期間(種子寿命)は2018年11月まで」であること、そして「発芽率は80%」であることです。
この種子を有効に使用できる期間を表示してますね。
有効期間と発芽率を維持するためには種子にとって最適な状態で保存する必要があります。
その理由は種子が生きているからです。
そのため保存状態が適切ではない場合は長く生き続けることができないのです。
種子を発芽させて栽培を成功させるために適切に管理しましょう。
種子を適切に管理することは栽培を成功させるうえでの大切な条件だと言えますね。
有機種子の種子寿命と発芽率を維持するための保存方法
[種子寿命の期間は品目にさまざまですが長生きさせるには条件があります]
有機種子の有効期間(種子寿命)と発芽率を維持するためには種子の保存にとって最適な状態を維持する必要があります。
結論を言うと種子は高温多湿な状態では長期的に生き続けられません。
湿気(しっけ)から守るために密封できる瓶(びん)や缶(かん)に入れましょう。
容器に隙間(すきま)があるようでしたらテープで塞(ふさ)いでくださいね。
ジップが付いているビニール袋でも保管できますよ。
そして冷蔵庫で保管することで低い温度を保つことができますが加湿機能がある野菜室は種子を湿気(しっけ)させるので収納しないようにしましょう。
[種子は冷凍保存もできますが菜園家には冷蔵保存が最適です]
こちらでは種子の保存方法を詳しく解説しています。
有機種子の有機性を維持する保存方法
[有機種子はオーガニックの象徴です]
有機種子を保存するためには有機性を維持する必要があります。
結論を言うと有機種子を化学物質に触れさせると有機種子ではなくなってしまうということです。
有機種子の有機性を守るために有機種子専用の保管容器を用意しましょう。
理由は農薬を使用した種子や野菜に触れると有機種子の有機性は失(うしな)われてしまうからです。
有機性とは有機農業(オーガニック)の栽培工程で生産されたという有機種子および有機野菜の特性そのものです。
[有機種子の有機性を守るのはオーガニック菜園家であるあなたです]
各国政府が独自に定める有機種子の管理体制
[有機農業の法律は各国政府が自国の有機農業レベルに合わせて独自に制定しています]
たとえば2020年代においては日本の有機農業では農薬を使用しているという実情があります。
これは日本が有機農業において化学合成物質の使用を推進しているということではありません。
結論を言うと有機種子および有機農業の管理体制には各国独自の水準があるのです。
つまりオーガニック先進国のドイツやイギリスとオーガニック後進国の日本では有機種子および有機野菜の生産方法や管理体制にも差が生じているのですよ。
その理由は有機種子および有機野菜の生産は有機農業の発展状況と深く関わっているからです。
有機農業を発展させるためには政府と市場と消費者が一致団結する必要がありますが、優秀な国である日本は急速にオーガニック先進国になる可能性を大いに秘めているのです。
有機農業先進国ドイツ・イギリスと有機農業後進国である日本の有機種子の管理体制についてはこちらでくわしく解説しています。
まとめ
野菜が育つ環境であれば誰もが有機農業(オーガニック)をおこなうことができます。
そして健全な農地があればいつでも有機農業を始められますよ。
有機種子を使用して有機野菜を生産し有機種子を自家採種することは難しいことではありません。
こちらでは有機種子の生産方法について解説しています。
有機種子は少ない!自家採種で日本伝統野菜の有機種子を生産する方法
ぜひご覧ください。
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